2021年08月23日掲載
医師・歯科医師限定

【インタビュー】薬剤への反応から「次の方法」を考えるレスポンスガイド――ホルモン受容体陰性がんでは実臨床に(460字)

2021年08月23日掲載
医師・歯科医師限定

東京医科大学病院乳腺科主任教授/日本乳癌学会理事

石川 孝先生

術前化学療法で半分程度の人はホルモン受容体陰性の乳がんが完全に消失する。消失が手術の前に予測できれば手術を省略できるという考え方があるものの、検体をきちんと調べて、その病理結果を基に次の治療を考えることが重要である。したがって、安易に手術を省略するよりは、手術にはなるが部分的にでもしっかり組織を採取したうえで薬剤の反応を見て次の方法を考える。それが「レスポンスガイド」で、トリプルネガティブでもHER2陽性でもそうした考え方が出てきた。

ホルモン治療も、術前にホルモン治療を実施して効果があった人はそのまま治療を継続してよいだろうと考えられる。

術前にホルモン治療を行ってもがんが消えるということはほとんどない。しかし、増殖活性がかなり落ちる人がいて、その場合はそのままホルモン治療を行ってよいだろう。逆に、増殖活性が落ちなかった人は、ホルモン治療は効かないと考えられるため、術後には化学療法を追加しようという考え方があり、これもレスポンスガイドの治療といえる。

レスポンスガイドは、ホルモン受容体陰性がんに関しては実臨床に入ってきている。


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