2021年09月30日掲載

早期胃がんに対するESD後の出血リスクを予測する「BEST-Jスコア」とは

2021年09月30日掲載

東京大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授

藤城 光弘先生

内視鏡治療後の出血にはさまざまな因子が関わっており、出血の予測にはそれらのリスク因子を複合的に評価しなければならない。しかし、これまでは出血を予測する客観的な指標がなかった。

この課題を踏まえて開発されたのが、東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野の八田和久助教らの研究グループによる早期胃がんに対するESD後の出血予測モデル「BEST-Jスコア」である。同開発研究では、国内25施設における早期胃がん内視鏡治療患者およそ8300人のデータを基に出血に関する因子が解析された。出血に関連する因子を出血リスクに応じて統計学的に点数化し、出血リスクを低・中・高・超高の4つに層別化。さらに国内8施設における約2000例に対して同モデルを照合・分析し、出血予測の妥当性を証明した。

また、同グループはBEST-Jスコアを日常診療で使えるようにとアプリ「BEST-J score」を開発した。このように早期胃がんに対するESD後の出血リスクを層別化・可視化するツールができたことは非常に有用であり、信頼性の高い指標としての今後のさらなる活用が期待される。

※BEST-J scoreは以下より入手可能

iOS版android版

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