2021年08月30日掲載
医師・歯科医師限定

【インタビュー】欧米を中心に進む化学療法+放射線治療による腫瘍縮小――ストーマ造設回避も(410字)

2021年08月30日掲載
医師・歯科医師限定

尼崎中央病院 副院長/消化器病センター長

松原 長秀先生

直腸がんは手術によって腫瘍と共に肛門や肛門括約筋を切除することがある。そのような場合、術後に排便障害をきたすケースが少なくない。また、人工肛門(ストーマ)の造設に抵抗を感じる患者も多い。

このような課題を踏まえ、近年では強力な化学療法と放射線治療を行い、腫瘍を縮小させる方法が試みられている。代表的な方法としては、6サイクルのFOLFOX(5FU+ホリナートカルシウム錠+オギザリプラチン)、その後に放射線化学療法(増感剤はさまざま、カペシタビンなど)を行うのが一般的だ(Cancer. May 1, 2017;123:1497-1506)。

腫瘍が小さくなった状態で切除すれば、肛門を温存できる可能性が上がる。また、高齢者や手術に耐えうる全身状態でない患者に対しては、化学療法と放射線治療だけで経過観察に移行する可能性も考慮する。

直腸がんに対する化学療法+放射線治療という考え方は現在、欧米を中心に導入が進められている。日本でも今後直腸がんの治療が同じように変わっていく可能性があるだろう。 

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