2023年04月13日掲載
医師・歯科医師限定

内分泌代謝内科を志したきっかけとやりがい――ワークライフバランスを考えたキャリア形成が可能

2023年04月13日掲載
医師・歯科医師限定

北里大学病院 内分泌代謝内科 科長/主任教授

宮塚 健先生

内科の魅力の一つは、全身を広く診ることができる点にある。全ての患者の窓口になる診療科ともいえる。その中でも内分泌代謝内科が対象とする疾患、特に糖尿病は“疑い”も含めると成人の約5人に1人が罹患している“国民病”だ。多くの国民が現在罹患している、あるいは将来発症する可能性があるこの病気をしっかりと診療することで医学に貢献したいと考えたのが、この診療科を志したきっかけの1つだ。

もう1つは「生活習慣病」と呼ばれている病気に対してCAREではなく根治CUREを提供し、病名のイメージに対する差別や偏見といった問題の解決に医学・医療として貢献できるのではないかと考えたことだ。生活習慣病はかつて“成人病”といわれていた。実は私自身が糖尿病の家系で、母親が糖尿病で以前から通院していたが、悪い生活習慣があったわけでもなく、食事にも比較的気を付けており、運動もして太ってもいなかった。なのに“生活習慣”病と呼ぶことに対する問題意識、今でいうスティグマを肌で感じながら学生時代を送った。それも内分泌代謝内科を志したきっかけになっている。

若手に知ってほしい内分泌代謝内科の魅力

内分泌代謝内科の魅力は、まず国内約2000万人の糖尿病症例、境界型症例のQOL向上に貢献できることだ。一方で、患者は多いが医師は全然足りていない分野でもある。この分野の全ての医師にニーズがあり、活躍の場があることは、特に若い医師、進路を考えている医師に知っておいていただきたい。

研究の角度から見ても魅力がある。糖尿病を筆頭に今も治療がどんどん進歩している分野でもあり、臨床でも研究でも、オープンクエスチョンがあふれている。それを解き明かしていくことで医療、社会に貢献することもできる。

医師の働き方という面でも、さまざまな選択肢がある。緊急症例が比較的少なく、夜間の呼び出しもあまりないため、プライベートと仕事のバランスを重視した働き方も選べる。いまや家庭を守るのは必ずしも女性だけの役割ではないが、医師の世界全体でみると、まだ女性は働きにくい面が少なくない。内分泌代謝内科は生活を重視しながら患者をしっかり診ることもでき、女性も働きやすいことから女性医師の入局も多い。

もちろん、先ほど話したように研究に没頭することもできるので、二足のわらじで研究と診療の両方を取ってもいい。多様なキャリア形成ができるという点も内分泌代謝内科の魅力の1つだ。

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